X-Solvateを終了すると、水分子もX-Buildで操作できるようになる。
なお、基本的な修正作業は、「“Build Atoms”〜アミノ酸残基毎の修正〜」と同じ。
X-Solvateを終了すると、水分子もX-Buildで操作できるようになる。
なお、基本的な修正作業は、「“Build Atoms”〜アミノ酸残基毎の修正〜」と同じ。
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![]() (図3.2.1) “Place by atom”・水分子の表示 |
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水分子を加えたモデルに基づいて新たに電子密度マップを作成すると、挿入した水分子周辺の電子密度は2fo-fcマップのみとなる(fo-fcマップは消える)。
挿入した水分子が正しいものであれば、水分子周辺に新規2fo-fcマップが適切な形、大きさで表示されている(図3.2.1)。
しかし、挿入した水分子周辺に2fo-fcマップが存在しなければ、測定誤差と考えられるので削除する。
なお、分子モデルの精密化を繰り返すと、挿入した水分子の周辺の徐々に電子密度が消えていくことがある(図3.2.2)。
この場合もやはり測定誤差と考えられるため、この水分子はモデルから削除する。
![]() (図3.2.2) 電子密度(2fo-fc map:1シグマ表示)の変化@ (a) 水分子挿入時 (b) 精密化を4回繰り返した後 (c) さらに精密化2回後→削除 |
X-Solvateの回を重ねるにつれ探索されるピーク数が減少していくが、その一方で、それまで見えていなかった電子密度が現れ始める(図3.2.3a)。
こうしたピークに水分子を挿入し、精密化後、2fo-fo mapがはっきり確認できれば(図3.2.3b)、水分子の電子密度と考えられる。
*もちろん電子密度が確認できなければ削除。
![]() (図3.2.3) 電子密度(2fo-fc map:1シグマ表示)の変化A (a) 水分子挿入時 (b) 精密化後 |