X線の発生・停止
X線の発生
操作前確認
“VACUUM”“OPERATE”ランプ点灯(図1.2.1A)。
防X線カバー(図1.2.2)が閉まっていること。
表示画面にエラー表示が無いこと(“ALARM”ランプ(図1.2.1D)消灯)。

(図1.2.1) 操作パネル
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操作
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“POWER”を“ON”(図1.2.1@)。
⇒ 冷却装置が作動し、冷却水の循環が始まる。
操作パネル画面(図1.2.1B)に「POWER ON NOW」、続いて「READY NOW」と表示される。
*準備が不十分(カバーが閉まっていない、など)だと「POWER ON NOW」表示のまま。
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“X-RAY”を“ON”(図1.2.1B)。
⇒「X-RAY ON NOW 20kV 10mA」と表示される。
パトランプ(図1.2.3)、“X-RAY”ランプ(図1.2.1C)が点灯。
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“kV”の“UP”(図1.2.1D)を押し、1〜5分毎に10kVずつ50kVまで上げる。
*装置への負荷を軽減するため、電圧、電流の上下は数回に分けて行う。
(注) 必ず電圧が目標値に達してから電流を上げる。
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“mA”の“UP”(図1.2.1F)を押し、1〜5分毎に10mAずつ100mAまで上げる。
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“MENU”(図1.2.1H)を押し、メニュー画面に戻る。
⇒このまま20分以上保持。
*この状態ではX線シャッターは閉じており、防X線カバー開閉による被爆の危険性は小さくなります。
シャッターの手動開閉も可能ですが、ここでは説明しません(取扱説明書p.17、21-22 を参照下さい)。
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(図1.2.2) 防X線カバー
装置を覆うアクリル板。

(図1.2.3) パトランプ
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X線発生時の防X線カバーの開閉
(注意)
「X線回析装置を安全にご利用いただくために(Manual No. MJ11507A04)」及び、装置取扱説明書(p.18)をご確認下さい。
(注意)
データ測定中を含め、X線シャッターを開けた状態でX線通路に身体各部位を置かない。
以下の操作を行うことでX線を発生させたまま、防X線カバーを開けることができ、結晶のマウント等の作業が可能。
操作を行わずにカバーを開けるとX線の発生が停止する。
操作前確認
“SHUTTER”“OPEN”ランプ(図1.2.1E)、発生装置上赤ランプが消灯(図1.2.4)。
操作
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“DOOR”ボタン(図1.2.1K)を押す。
⇒ブザー断続音、“OPEN-SAFETY“ランプ(図1.2.1F)点滅。
(注) 必ず以上を確認した上でカバーを開。
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防X線カバーを開〜閉。
*カバーを閉めると警告音が止まり、“OPEN-SAFETY“ランプが消灯。
X線シャッターを開けた状態での防X線カバーの開閉
操作方法は取扱説明書(p.18)を参照下さい。
通常は行うことはありません。
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(図1.2.4) 発生装置上ランプ
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X線の停止
操作
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操作パネル上で「kV / mA SET」を選択(“CURSOR”(図1.2.1J)を押し「≫」を移動)し、“ENTER”(図1.2.1I)。
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“mA”の“DN”(図1.2.1G)を押し、1〜5分毎に10mAずつ10mAまで下げる。
(注) 必ず電流から下げる。
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“kV”の“DN”(図1.2.1E)を押し、1〜5分毎に10kVずつ20kVまで下げる。
⇒ このまま5分以上保持。
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“X-RAY”を“OFF(図1.2.1C)”。
⇒ 操作パネル表示画面に「READY NOW」または「POWER ON NOW」と表示され、パトランプ消灯。
このまま20分以上保持。
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“POWER”を“OFF(図1.2.1A)”。
⇒表示画面に「POWER OFF NOW」と表示される。
*“VACUUM”はそのまま真空(10-4Pa以下)を維持。
緊急停止
“EMERGENCY“ボタン(図1.2.1L)を押す。
⇒装置全ての電源が切れる。復帰は取扱説明書(p.30)を確認。
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